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1996年 2月より約1年半 スウェーデンのストックホルムへ勉強しに行ってきました。首も座らない下の子とともに家族ですごすことができました。単身赴任の3月に彗星が発見されました。Comet Hyakutake百武彗星 (C/1996 B2)は日本人が発見した久しぶりに肉眼で見える彗星です。

アパートの中庭に浅い池があり、冬には自然と凍って、子供たちのスケート場になるのですが、そこから夜中に撮影した写真が左です。ありあわせの撮影機材なので、画質はいまいちですが、寒く凍えながら何とか撮れました。部屋に帰ろうとしたらドアに鍵。中庭からのロックキーの番号は自分が知っているものとは違うものでした。外は氷点下。命の危険を感じたことを覚えています。

​それからちょうど1年後、ようやく生活に慣れてきたころ、再び肉眼で見える彗星が近づいてきました。Hale Bopp彗星(C1995 O1)です。1997年の大彗星といわれるだけあってこの彗星は明るかった。アパートの裏手のHaga Park、Brunnsviken湖畔の上空、夕方の街灯の光にも負けず、北の空に輝いていました。海外でみる天文現象はひときわ印象深いものです。

星見ケ丘の土地にふさわしいものは何だろうかと、天文台(観測施設)も考えましたが、雨の日でも、お昼にでも星が見えるプラネタリウムを作りたいと、冗談のつもりで云ったことが、いつの間にか本当になりそうです。

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